CMW公認高級時計師と
一級時計技能士の時計修理工房

大樹 時計修理&ドレスアップ

アクセス


<リューズ>
<時間>
<針>
<ガラス・風防>
<バンド>
<文字盤>
 
<その他>
 


<リューズ>
巻いても動かない
非常に色々なことが考えられますが、通常よりも軽く巻き上げが出来るようならゼンマイ切れの可能性が高いです。通常となんら変わらない巻上げ感の場合は、油切れや部品の破損、サビなどによって機械停止状態になっている可能性もあります。ちなみにゼンマイが切れていると、秒針が少し逆回転したりすることがあります。
<リューズ>
リューズが抜けた
(取れた)
普通は抜けない構造になっていますが、油切れの結果部品が磨耗したりすると抜けてしまう事があります。また、ワンピース構造の時計ケースの場合は分解するために強く引くと取れるようになっている場合もあります。またリューズと機械を接続する巻真(まきしん)自体がネジになっていてリューズ内部のネジ穴と結合しているのですがここが緩むとリューズは取れます。時間あわせなどの時に一方方向しか進められないなどの場合緩みが考えられます。放っておくと「知らないうちにリューズが無い」といったことが起こるので早めの対処が必要です。
<リューズ>
ねじ込めない
ロレックスなどに代表されるねじ込み式のリューズですが毎日、ねじ込み・開放を繰り返すうちにねじ山が減ってきて最後には山が無くなりロック出来なくなります。こうなると交換するしか手がありません。ねじ山の寿命を延ばすには月に1回程度、ねじ山に着いたゴミを歯ブラシなどで取ることをお勧めします。
<リューズ>
重くて巻けない
リューズ内(又はケース部)のパッキンの潤滑油切れ、パッキン部のゴミ進入、リューズ内部のサビ、巻き上げ系統歯車の油切れが考えられます。リューズの頭を何かに強くぶつけた場合にリューズ内部チューブが曲がったりすることで重くなることもあります。リューズをまわすと偏心して回転する場合チューブ曲がりの可能性があります。
<リューズ>
ずっと巻いていると
パチパチ音がする
自動巻きの時計はリューズでゼンマイをまわし続けるとゼンマイ切れ防止の為に一定の量以上に巻けない構造になっています。全巻きを超えて巻き上げるとスリップするのですがこのときに「パチパチ」「ジャッ」などの音がします。また音の大小には個体差がありますので、まったく聞こえない時計もあれば、同じ時計なのに結構大きな音がする時計もあります。巻き上げていって音がし始めたら、もうそれ以上巻く必要がないと判断する材料にもなります。音が原因で部品にダメージを及ぼすケースは、ほとんどの場合ありません。
<リューズ>
時間合わせの時
ゴリゴリする
リューズ内部の油切れ、ゴミの侵入、巻真のサビ、巻き上げ系統歯車の油切れ、自動巻き機構(切替車)の磨耗などが考えられます。部品にダメージがある可能性が高いです。油切れや水分進入によるサビなどが考えられます。
<リューズ>
引けない
巻き上げ系統、時刻調整系統の歯車破損、巻真のサビなどの可能性が高いです。
<時間>
すぐ止まる
歯車の油が劣化し動きが重くなることで、ゼンマイがいっぱい巻いているにもかかわらず直ぐに止まってしまうことがあります。また、時計を落としたり、どこかにぶつけたりすることで針が抜けかかってガラスや他の針と接触し止る場合があります。例えば針がいつも同じ場所で止まっている場合などは、この様な原因が考えられます。
<時間>
進む・遅れる
時計の時間微調整を行う緩急針(かんきゅうしん)が衝撃などによってずれると時間が狂います。またヒゲゼンマイも衝撃や使っているうちに自然変形することがあります。これも時間の狂いとなって現れます。歯車の磨耗、油劣化、ゼンマイがへたるなどの結果として時間の進み遅れが現れます。
<時間>
巻いているのに
1日持たない
油劣化により歯車の回転が重くなっている、また自動巻き機構の回転ローターの芯が油切れ又は磨耗して巻上げ効率が極端に悪くなっているなどが考えられます。
<時間>
時々止まる
リューズやガラス部分からゴミの進入があった場合や、機械部品の破損、磨耗、ネジの緩みなど、機械内部で異物が動いているとある時は調子よく動いたり、またある時はどうにも動かないなどのことが発生します。
<時間>
止まった
ゼンマイ切れ、油劣化による歯車の焼きつき、水分進入によるサビなど部品交換が発生する可能性が大きいです。ゼンマイ切れは前兆無く止まることがあり、油劣化や水入りは何らかの違和感を感じることが出来るはずなので、こんなときは早めに対処しておくことが重要です。
<時間>
ものすごく進む
衝撃によってヒゲゼンマイが絡みつくと1時間に5分・10分と進むことがあります。
<時間>
ものすごく遅れる
止まりの前兆現象。「止まった」の項を参照ください。
<時間>
カレンダーちゃんと変わらない
瞬間的にカレンダー変更される仕組みの時計は、油の量が多くても少なくても問題となります。ロレックスの場合はカレンダー送りのある部品に注油しすぎると、油で部品が張り付き中途半端な状態でとまることがよくあります。その他テンションスプリングのへたりや変形、磨耗も大きく影響します。
<針>
秒針が逆に動く
ゼンマイが切れている可能性が高いです。リューズで巻き上げしても空回りしているような感触の場合ゼンマイ切れです。また、秒針が緩むことで逆転してしまうこともあります。
<針>
針が外れた
針の取り付けがゆるかったり、衝撃が加わったりすることで針が傾きインデックスや他の針と当たり外れてしまうことがあります。
<針>
夜光塗料が取れた
長年の紫外線によって劣化した夜光はヒビが入り取れることがあります。また水分に非常に弱く、水が入ったり、ガラスが曇ったりする程度の水分でもヒビが入ることがあります。夜光の付け直しによって修理可能ですが色の調合が難しく他の針とわずかな色差がでることもあります。
<針>
針がずれている
針の取付けが緩かったり、衝撃が加わったりすることで針が傾きインデックスや他の針と当たり外れてしまうことがあります。運よく外れなくてもずれる可能性もあります。
<ガラス>
割れた・キズついた
サファイヤガラスは硬いですが衝撃に弱い一面があるので欠けやヒビの入ったものは交換をお勧めします。割れるときは粉々に砕ける場合があり、そうなると文字盤がキズ付いたり、歯車に挟まると破損したり高額修理となる可能性が高くなります。フランクミューラーなどのトノーラウンド特殊形状のサファイヤガラスも作ることが出来ます。プラスチック風防は磨くことでキズを消すことができます。
<ガラス>
ゴミがある
ゴミには色々あります、油切れのため磨耗した金属が粉となる場合や、リューズパッキンが劣化し隙間からゴミが入ったり、ガラスの接着状態が悪く隙間からゴミや埃が入ることがあります。ゴミが機械内部に入ることで止まりとなることもあります。
<ガラス>
内側が曇っている
水が入っている
曇りは外部から水分進入があった事を意味しますので、早急なオーバーホールが必要です。水分はあっという間に部品をサビさせます。
<バンド>
バンド留めが
ロックできない
折りたたみ部分の曲がり部分が変形するとロックできなくなることがあります。または、ロック部分自体が磨耗してしまうと同様にロック出来なくなります。
<バンド>
ピンが抜けた
バンドピンも磨耗します。磨耗が進行することでピンが抜けてくることがあります。ピンが抜けると腕から時計が落下して時計がアスファルト上に落ちて思わぬ修理が発生する可能性もありますのでピンの飛び出しがあったら早めに修理することをお勧めします。ピンは安いですが落下してガラスでも割れたら思わぬ高額出費となりかねません。
<バンド>
サビてる
使用しているとどうしてもゴミや汚れが付きます。この汚れに汗などの水分がつくとサビが発生することがあります。サビはどんどん進行しますので、こうなる前に汚れはふき取るようにすると長持ちします。
<文字盤>
ぶつぶつが
出来ている
文字盤の塗装劣化です。
紫外線や水分進入によって塗装が浮いた状態になります。
<文字盤>
曇ったように
なっている
水分の影響ですが、文字盤の曇りは取ることが出来ません。
触れれば即傷になるためです。
<文字盤>
傾いている
ケースに機械を固定するネジなどが衝撃によって折れることがあります。固定が出来なくなると傾いたり、リューズをひくと文字盤が動いたりします。
<文字盤>
塗装がはがれている
水入り、経年劣化により塗装がはがれることがあります。海水や温泉水が入ると悲惨な状態になります。文字盤は再生することが出来ます。いったん塗装をはがし、再度印刷することで再生させます。
<その他>
時計を振ると
カタカタ音がする
自動巻きローターの芯が減るとローターがガタツキ音がするようになります。また、ケースと機械を止めるネジが緩むなどして外れた部品が中で動きまわることもあります。
<その他>
ウラブタの
ネジがとれた
ネジの頭が切れてしまう場合と単純に緩んでなくなってしまう場合があります。折れ込んだネジも取ることは可能です、また無いネジは作ることも可能です。
<その他>
サビてる
ステンレスのケースでもサビは発生します。水分がついたままの状態が長く続くとサビますので、汚れ、水分には十分注意が必要です。ケースにサビが発生すると防水不良になりますので中の機械までサビてしまうことがあります。